ホームサポート技術情報OpenBlockSハードディスクの初期化

ハードディスクの初期化

IDEデバイスの初期化

OpenBlockSで2.5インチハードディスクを使用する際には初期化する必要があります。
ハードディスクを利用する場合はfdiskコマンドを使って手動でパーティションの設定を行って下さい。

ハードディスクをブートデバイスとして使用する場合

  1. パーティションの作成
  2. swapの作成
  3. ファイルシステムの作成
  4. マウント
  5. hdrootアーカイブファイルの展開

OpenBlockSが停止していることを確認します。
OpenBlockSのふたを開け、2.5インチハードディスクを専用のコネクタに装着します。アルミシャーシのネジ穴とハードディスク側のネジ穴を合わせてネジ止めします。 なおハードディスクによってはネジ穴の位置が合わない場合があります。
OpenBlockSのアルミシャーシの角で手指などを傷つけないよう、またピンを曲げたりしないように十分注意して作業を行って下さい。

  1. パーティションの作成
    この例で使用したハードディスクは10GB、シリンダ数 19485です。シリンダ数は製品によって異なります。
    swapに使用する領域は32MBを推奨します(OpenBlockSのメモリー容量の倍)。
    使用するハードディスクの容量に合わせて設定するパーティションのシリンダ数(もしくは容量)を調節してください。
    以下の例はパーティション設定の一例です。ユーザの使用する用途などに合わせて適宜変更してください。

    パーティションの作成を行うためにfdiskを使用します。
    以下[Enter]は何も数値を入力せずにEnterキーを押すことを意味します(デフォルト値が入力されます)。

    fdiskの起動

    # fdisk /dev/hda
    

    Linuxパーティションの作成

    Command (m for help): n (パーティションの作成)
    Command action
       e   extended
       p   primary partition (1-4)
    p (プライマリパーティションの作成)
    Partition number (1-4): 1 (パーティション番号1の領域を作成)
    First cylinder (1-19485, default 1): [Enter] (領域の最初のシリンダー)
    Using default value 1
    Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (1-19485, default 19485): 19422
      (残りのシリンダ63が約32MB)
    
    Linux swap用パーティションの作成
    Command (m for help): n (パーティションの作成)
    Command action
       e   extended
       p   primary partition (1-4)
    p (プライマリパーティションの作成)
    Partition number (1-4): 2 (パーティション番号2の領域を作成)
    First cylinder (19423-19485, default 19423): [Enter] (領域の最初のシリンダー)
    Using default value 19423
    Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (19423-19485, default 19485): [Enter]
      (残り約32MBを領域2に割り当てる)
    

    システムIDをLinux swapに変更する

    Command (m for help): t (パーティションシステムIDの変更)
    Partition number (1-4): 2 (パーティション番号2の領域を変更)
    Hex code (type L to list codes): 82 (パーティション番号2の領域をLinux swapにする)
    Changed system type of partition 2 to 82 (Linux swap)
    

    作成したパーティションの確認

    Command (m for help): p (パーティションテーブルの表示)
    
    Disk /dev/hda: 16 heads, 64 sectors, 19485 cylinders
    Units = cylinders of 1008 * 512 bytes
    
       Device Boot   Start      End    Blocks  Id  System
    /dev/hda1            1    19423  97886564+ 83  Linux
    /dev/hda2        19423    19485     31752  82  Linux swap
    

    作成したパーティション情報の保存

    Command (m for help): w (パーティションテーブルをディスクに書き込む)
    The partition table has been altered!
    

  2. swapの作成
    swap領域を作成し、swapを有効にします。
    # mkswap /dev/hda2
    # swapon -a
    

  3. ファイルシステムの作成
    /dev/hda1にLinuxのファイルシステムを構築します。
    # mke2fs /dev/hda1
    

  4. マウント/dev/hda1/ext1にマウントします。
    # mount -t ext2 /dev/hda1 /ext1
    

  5. drootアーカイブファイルの展開
    hdrootアーカイブファイル ダウンロードします。
    ダウンロードしたファイルを/ext1に置き、以下のコマンドを実行します。
    以下の例ではes1h_plat_1.03h_20010116-1.tgzという名のhdrootアーカイブファイルを使用しています。
    # cd /ext1
    # tar xvzf es1h_plat_1.03h_20010116-1.tgz
    

以上で初期化は終了です。

システムを一旦停止します。 ACアダプターのコードを抜き、メインボードのディップスイッチ SW1の2のスイッチをOFF側にします(下図)。
詳しくはユーザーズガイドの「1.4.4 ハードディスクからの起動と停止」をご覧下さい。

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