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コンパクトフラッシュの初期化

以下は、128MBのコンパクトフラッシュを用いてパーティションを作成し、追加ストレージ領域として使用する方法です。

ユーザが入力する文字は「橙色」で表示しています。(対応していないブラウザをお使いの方には申し訳ございません。)

  1. コンパクトフラッシュを装着します。
    最初にOpenBlockS266の電源をOffにしてからコンパクトフラッシュをコンパクトフラッシュボードに装着し、起動してください。

    起動完了後、ログインを行い、rootユーザになってください。以降の操作はrootユーザでなければ行えません。

  2. 操作前にアンマウントします。
    コンパクトフラッシュカードがマウントされている場合があるので以下のようにコマンドを入力し、`Enter'キーを押してください。
    # umount /dev/hda1
    
  3. パーティションを作成します。
    文中に出てくる数値は、128MBのコンパクトフラッシュを使用したときのものです。お使いのコンパクトフラッシュによって、同じ容量でも数値が変わる場合がありますので、適宜読み替えてご利用ください。

    1. fdisk(8)を開始します。
      以下のようにコマンドを入力し、`Enter'キーを押してください。
      # fdisk /dev/hda
      
      fdisk(8)が起動し、ディスクのパーティション設定を行うための画面が表示されます。

      • fdisk(8)は、パーティションを設定するためのコマンドです。
        /dev/hdaは、システムに接続された最初のATAディスク(この場合はコンパクトフラッシュ)を意味します。
      • `fdisk(8)'の`(8)'は、コマンドfdisk(8)のマニュアル・ページがセクション8に属することを意味します。
        マニュアル・ページを参照したい場合、OpenBlockS266本体にはマニュアル・ページが含まれないので、別のLinuxのホストで以下のようにコマンドを入力し、`Enter'キーを押してください。
        # man 8 fdisk
        
        その他のコマンドについても同様です。

    2. コンパクトフラッシュの中身を空の状態にするために`o'を入力し、`Enter'キーを押してください。
      Command (m for help): o        ……初期化コマンドを指示します
      
      この操作により、コンパクトフラッシュに格納されている内部データは、すべて消去されます。

      (ただし、Linuxのfdisk(8)では、最後に`w'キーを押して操作を確定するまで、実際のディスクには設定が反映されないため、 操作を取り消すこともできます。
      誤って設定した場合等に、操作を取り消す場合、`q'を入力し、`Enter'キーを押して、設定を反映せずにfdisk(8)を終了してください)

    3. パーティションを作成するために`n'を入力し、`Enter'キーを押してください。
      Command (m for help): n         ……作成コマンドを指示します
      Command action
         e   extended                 ……拡張パーティションの作成
         p   primary partition (1-4)  ……基本パーティションの作成
      

    4. 基本パーティションを作成するために`p'を入力し、`Enter'キーを押してください。
      p                               ……基本パーティションの作成を指示します
      
    5. 作成するパーティションを選択する画面になります。第1パーティションを作成するために`1'を入力し、`Enter'キーを押してください。
      Partition number (1-4): 1       ……作成するパーティションを指定します
      

    6. 次に、作成するパーティションの、開始シリンダを指定する画面になります。
      通常fdisk(8)コマンドでは、開始シリンダと終端シリンダを指定してパーティションの容量を指定しますが、ここではコンパクトフラッシュの全領域を第1パーティションとするので、指定は必要ありません。
      `Enter'キーを押して、次に進みます。
      First cylinder (1-978, default 1):
      Using default value 1
      
    7. 終端シリンダを指定する画面になります。ここでは全領域を使用するので、6.の操作と同様、`Enter'キーを押して、次に進みます。
      Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (1-978, default 978):
      Using default value 978
      
      容量の指定が完了しました。

    8. 更に、パーティションをブート領域として使える様にするために、ブートフラグを設定するモードに切り換えます。
      `a'を入力し、`Enter'キーを押してください。
      Command (m for help): a        ……フラグ設定コマンドを指示します
      
    9. ブートフラグを設定するパーティションを指定する画面になります。
      先ほど作成したパーティションを指定するために`1'を入力し、`Enter'キーを押してください。
      Partition number (1-4): 1      ……設定するパーティションを指定します
      
    10. 設定内容を確認を行います。
      パーティション情報の一覧を表示させるために`p'を入力し、`Enter'キーを押してください。
      Command (m for help): p        ……一覧表示コマンドを指示します
      
      Disk /dev/hda: 128 MB, 128188416 bytes
      8 heads, 32 sectors/track, 978 cylinders
      Units = cylinders of 256 * 512 = 131072 bytes
      
         Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
      /dev/hda1   *           1         978      125168   83  Linux
      ~~~~~~~~~作成した第1パーティションです
      
    11. 設定の反映を行うために"w'を入力し、`Enter'キーを押してください。
      Command (m for help): w        ……書込みコマンドを指示します
      
      The partition table has been altered!
      
      Calling ioctl() to re-read partition table.
       hda: hda1
       hda: hda1
      Syncing disks.
      #
      
  4. 追加ストレージ領域をフォーマットします。
    作成したパーティションに対してmke2fs(8)を実行し、ext2ファイルシステムとして初期化します。
    mke2fs(8)を開始します。以下のようにコマンドを入力し、`Enter'キーを押してください。
    # mke2fs /dev/hda1
    
    mke2fs(8)が起動し、コンパクトフラッシュのパーティションを初期化します。

    • mke2fs(8)は、パーティションを初期化するためのコマンドです。
      /dev/hda1 は、システムに接続された最初のATAディスク(この場合はコンパクトフラッシュ)の第1パーティションを意味します。
    mke2fs 1.34 (25-Jul-2003)
     hda1
     hda: hda1
     hda: hda1
    Filesystem label=
    OS type: Linux
    Block size=1024 (log=0)
    Fragment size=1024 (log=0)
    31360 inodes, 125168 blocks
    6258 blocks (5.00%) reserved for the super user
    First data block=1
    16 block groups
    8192 blocks per group, 8192 fragments per group
    1960 inodes per group
    Superblock backups stored on blocks:
            8193, 24577, 40961, 57345, 73729
    
    Writing inode tables: done
    Writing superblocks and filesystem accounting information: done
    
    This filesystem will be automatically checked every 33 mounts or
    180 days, whichever comes first.  Use tune2fs -c or -i to override.
    #
    

以上の操作により、コンパクトフラッシュを使用する用意が整いました。

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