ハードウェアの品質管理
採用基準と出荷検査
サーバー・ストレージrからソリューションまで、動作保証と信頼性の向上を実現
ぷらっとホームは、ソリューションが前提のハードウェア提供をポリシーとしています。
サーバーを組み上げて販売するだけではなく、サーバーの拡張ユニットやストレージなどの周辺装置や、ソフトウェア互換・信頼性の検証などを含めた対応が特長です。
ベースシステムの選定と採用
システムで最も重要となるのはベースとなるサーバー本体の選定にあります。サーバー設定の際問題となるのは、最小スペックでの動作保証なのか、それともメモリーや拡張装置のフル実装に耐えられるスペックでの動作保証なのかが、サーバー提供メーカーによって考え方が違う点です。
ぷらっとホームの基本ポリシーは、フルスペックでの動作保証を前提にしています。
信頼性
24時間365日連続稼動を続けるサーバーはタフでなければなりません。特にメカニカルなパーツやケミカルなパーツ類は、熱耐久性を重視した選定が必要です。
もちろん可能な限りサーバー本体の発熱量に対する冷却効率も高くしなければなりません。サーバー内の熱分布を調べ、冷却構造の妥協性を調査します。
拡張性
サーバーはお客様の使用目的によって様々な拡張が必要です。しかし、メモリーをフル実装しただけで不安定になるサーバーもあります。システムの要求によって、そのスペックが妥当なものか、また、その拡張が可能なのかの調査も重要です。その他にも各種IOユニット増設時の動作の安定性等、こういった調査は日頃から、新技術が追加される度に行う必要があります。
互換性
メモリーやHDDなど、パーツ類の市場価格の変動は日々激しく変化しています。ベースパーツを固定して長期販売するスタイルでは、2,000円程度のコスト増で、メモリー容量が2倍になる、といったケースも度々あります。
ぷらっとホームでは、こういった市場価格の流れを察知し、ベースパーツの組替えと互換性評価をいち早く行っています。
妥当性
お客様の使い慣れたソフトウェア環境を提供できるよう、ぷらっとホームでは様々なOSの評価を行っています。特にフリーOSでは様々なディストリビューションやリビジョンが無数に存在し、サポートされるハードウェアも世代によっては使えないものがあります。
システム設計の前提は、ソフトウェアとハードウェアの互換性が保証されることです。
○出荷プロセスと品質管理
受注から製品の組み上げまで全てが、スタンダードモデル・カスタマイズモデルとも全て同じ工程で行われます。
受注後のサーバーは、基本パーツ・追加パーツ類の全てが揃った時点で、オーダーナンバーに合わせて一元管理されます。
シリアル登録
お客様のシステムを常に最適化してゆくために、メインボードやプロセッサ、拡張機器の全てのシリアルやリビジョンなどがデータベースへ登録されます。
このデータベースは、後の製品保守や、将来の不具合発生時におけるバージョンアップ通知などに利用されます。
製品の組み立て
作業者は組み立て工程表と手順書に従い、プロセッサやメモリー、拡張ボード類をシステムに組み込みます。
組み込み後は手順書のチェック要綱に従い、正しく組み込めたかを目視によってチェックし、その結果をチェックシートに書き込みます。
インラインテスト
組み上がった製品に通電して、異常が無いかを確認後、テスト用OSをインストールし、プロセッサやメモリー、その他全ての拡張機器が正確に認識されているかをテストします。
ここで、お客様から使用するOSの指定があれば、そのOSでの認識テストを行います。
エージングテスト
特に組み上がった状態で36〜40℃の環境で異常動作が起こらないか、テストOS上で動作負荷をかけます。
スペック的に安定動作が確認されているシステムでは通常24時間のエージングプログラムが組まれていますが、新型のモデルやメモリーフル実装など特殊なスペックでは、最低72時間のエージングを行っています。
出荷工程
最終的に外観の目視検査を実施し、全ての組み込み情報、テスト結果などをチェックして、データベースに登録します。