医療現場の通信を支える影の立役者「OpenBlocksx IX9 × EasyBlocks Syslogシリーズ」－住友電設株式会社

住友電設株式会社 様

概要

現場とともに歩む情報通信システム事業部の使命

病院の“スマホ内線化”を支える小さな中核、『OpenBlocks IX9』

同社の情報通信システム事業部は、病院や学校、公共など社会のインフラ基盤を支えるネットワーク環境を手掛けてきました。なかでも、医療現場におけるスマートフォンの活用や、通信ログの適切な記録・管理といったテーマは、現場での信頼性や安全性を確保するうえで、ますます重要度を増しています。

そんな中で、スマートフォンを利用してナースコールを受ける仕組みを作り上げたのは、約10年前。PHS子機の内線端末が主流の時代に、スマートフォンを内線端末として活用するという、かつては前例の少なかった構成でした。
それを実現する中核としてスマートフォンゲートウェイを開発し、最新型のベースでは「OpenBlocksIX9」が採用されました。
また現在は、OpenBlocks IX9 (debian)　に同社のソフトを載せ、スマートフォンゲートウェイーL（OBSIX9/SD1）として販売しております。

病院という複雑多忙な業務の中において、ナースステーションを離れても即座に応答できるスマホ運用の実現が、業務効率と患者対応の質を大きく高めることにつながりました。

「当時はスマートフォンで内線を受けるなんて、それこそ笑われてしまうような時代でした。
　ですが、ある病院様へ導入し、検証を行ったところ、現場の実用が非常に高いことが確認できました。」

記録を残すことが「当たり前」になる時代、『EasyBlocks Syslogシリーズ』

また、スマホ内線化によって業務が効率化される一方で、“誰がいつ、どこで、どのような対応をしたか”といった履歴を残すニーズも高まっていきました。医療現場では特に、万が一のトラブル時にログがあることが、トラブルの早期解決に一役を担います。

これには、電子カルテ・ナースコール・ME機器・院内PHSやスマホ内線などの院内デジタル化による安全管理基準の向上が必須事項なっている背景があります。

厚生労働省が発行している医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版（令和5年5月）では、「医療情報に対するアクセス状況をシステム操作ログ等を用いて監査し、不審なアクセスがないかどうかを確認の上、必要に応じて措置を講じること」などの記載があり、ログの収集・保存は価値が急上昇しています。

OpenBlocks IX9にはSyslogサーバー機能も搭載することができますが、容量や運用面を考えると、Syslogサーバー専用アプライアンスであるEasyBlocks Syslogシリーズが現場のニーズと合致したといいます。

選定の決め手は「供給の安定性」と「現場との相性」

「コロナ禍の時期、半導体不足で製品の継続供給に不安が出たタイミングがありました。
でもぷらっとホーム社の製品は、物があるだけでなく、安定して供給できる。そこがとても大きかったです」

製品を選ぶ際には、性能はもちろんのこと、「供給できるかどうか」も重要な要素の一つでした。
また、病院では設置スペースが限られていることが多く、ラックの空きがないなど、新しい機器の設置が難しい場面も多々あります。そんな時に、手のひらサイズの製品が活躍します。

OpenBlocks IX9とEasyBlocks Syslogシリーズは、「Linuxベースで構成の自由度が高く、技術者目線で扱いやすいこと。そして何より、筐体が小型で扱いやすく、供給の安定性が高かったこと」が決め手となりました。

総合エンジニアリング企業として社会インフラの最前線で活躍する同社で、OpenBlocks IX9とEasyBlocks Syslogシリーズは、単体の製品としてではなく、「現場に合わせたシステム構成の一部」として活用されています。
その背景には、設計思想と導入現場のリアルな課題感がしっかりと結びついていました。

ぷらっとホームでは、今後もこうしたフィードバックをもとに、一つひとつの課題に合った形で、製品の提案や改善を続けていきます。

関連URL

住友電設株式会社
https://www.sem.co.jp/

＜製品情報＞
OpenBlocks IX9
https://www.plathome.co.jp/product/openblocks/ix9-debian/

EasyBlocks Syslogシリーズ
https://www.plathome.co.jp/product/easyblocks/syslog-appliance/syslog-top/