養豚場を24時間監視、稼働状況を可視化 — 株式会社システムフォレスト — 有限会社協同ファーム

株式会社システムフォレスト様

「クラウドソリューション」と「IoT/AIソリューション」を軸に、 九州地方や仙台で地域密着型のITサポートを行い、お客様企業の働き方や業務体制の改善、生産性の向上などなどさまざまなサポートを行っています。

所在地:熊本県人吉市西間下町132-1
URL: https://www.systemforest.com/

有限会社協同ファーム様

宮崎県のブランドポーク「まるみ豚」を育てている、宮崎県中部、川南町の養豚場。
豚肉が好きな人はもとより、苦手な人をも唸らせる豚肉作りをめざして、「豚育ての精神」「環境づくり」「エサづくり」「飲用水~生活水」にこだわって飼育。「まるみ豚」は美味しくて安心・安全を掲げる宮崎のブランドポークとして、多くの料理店で使用されています。

所在地:宮崎県児湯郡川南町平田3403
URL:https://www.marumiton.com/

概要

株式会社システムフォレストは、様々な業種のお客様にIoT/AIサービスを提供している。
そして、システムフォレストのIoTサービスを活用し、新たな養豚業の実現に乗り出した宮崎県の有限会社協同ファーム。

自動給餌器・スクレイパー方式の自動除糞装置などの故障・水道管の水漏れ・排水溝の詰まりなどが日常的に起こり、従業員はたびたび補修に追われる状況。また夜間は無人になる為、トラブルがおきた場合は半日に近い時間もの間故障に気がつかずに放置されていた事も。また、どの箇所に故障があるか豚舎にいかないとわからない問題も。

そこで、遠隔でモニタリングできるシステムが必要と考え、スマートフォンからの確認も可能で、豚舎の状況をリアルタイムに把握できるだけでなく、「LINE WORKS」と連携し、異常が起きた際はすぐにアラート通知が送信される事で、より効率的な豚舎運営を実現されたとのことで、お話を伺った。

システムの仕組み

共同ファーム/システムフォレスト事例の概要図
IoTモニタリングシステムの概要図

システムを導入された背景を教えてください。

「豚を育てることが仕事なのに、自分たちは設備の管理・修理ばかりしていないか…」

協同ファーム様ではまずはじめにクラウド型勤怠管理サービスを導入されました。
すると、豚を見る時間が一日のうちの3分の1しかなく、残りの3分の2は何をしていたかというと、養豚場の様々な設備の管理・修理を行っていらっしゃいました。

「豚を見る時間を確保しつつ、設備もしっかりと管理していきたい…」

設備管理の省力化を実現すべくIoTを活用した、次世代豚舎の構想が始まりました。

その中で、スタッフ間の情報共有化を円滑にするためにLINE WORKSを導入したことがポイントでした。
豚舎内で設備機器のトラブルが起きた際に、これまではトラブルを発見したスタッフが、対応できる社員にそれぞれ連絡を取られていましたが、LINE WORKS導入後は、情報をスタッフ全員が同時にすぐに共有できるので、適任者が即座に対応でき仕事のスピード感が増しました。
また、IoTシステムからのアラート通知先をLINE WORKSにすることで、トラブル発生時の迅速な対応に効果を発揮しています。

なぜIoTを活用したのか…、それは今の日本における養豚業のあり方にあります。

養豚業界は、未だに多くの作業が人手に頼る形で成り立っていますが、20年前、30年前と大きな違いはなく、当然若い人たちには人気のない職場で長続きする人が少なく、すぐやめてしまうので、常に人手不足に悩まれています。そのため、職場環境の改善・業務の効率化を図る意味でも IT化は是非進めていかなければならないということなのです。

しかも畜産業界は、TPPやEPAなど海外市場との厳しい競争にさらされることを覚悟しなければなりません。
安い海外産の豚肉と競争する時代が目前に迫っている現状で、国内の養豚業は大きな岐路に立たされています。
安全で質の高い豚肉を求める日本の消費者に満足してもらえるよう、高品質な豚肉生産のため、効率化や省力化、生産管理の徹底に向けたITやIoT導入に力を尽くしていかなければならないと協同ファーム様は考えています。

これからの畜産業は、一定以上の生産体制や品質を維持するために十分な装置や設備が欠かせません。
ビジネスとしての収益を確保するためにも、ITやIoTといった、先進的な設備投資が不可欠だということなのです。

豚舎に設置した屋外ボックス
豚舎に設置した屋外ボックス
屋外ボックス内に設置したOpenBlocks BX1
屋外ボックス内に設置したOpenBlocks BX1
屋外ボックス内に設置したOpenBlocks EX1
屋外ボックス内に設置したOpenBlocks EX1

OpenBlocksを採用いただいた理由をお教えください

数々の導入実績と信頼性

ぷらっとホームは、1996年に国内で初めて自社Linuxサーバとして出荷開始され、それ以降、多くの導入実績と高品質信頼性のある製品開発を進めてこられました。日本の通信インフラを支えてこられた「キャリアグレード」のLinuxサーバ思想というのは、非常に安心できるポイントだと思います。
当社では常に安定した稼働が求められるIoTゲートウェイの条件となる”信頼性”という点で採用させていただきました。

拡張性と接続性

IoTの世界では様々センサとIoTゲートウェイをつなぐ必要性がでてきます。OpenBlocksは様々なインターフェイスを有している他、環境に応じてインターフェイスを拡張 (LoRaWAN・EnOceanなど) することが可能です。
将来的な拡張性にも柔軟に対応でき、特にBLEセンサに関して、対応センサの豊富さと接続性の良さは、他社と比べ一歩先を進んでいると感じています。

セットアップならびに保守性

OpenBlocksを利用する前は、”RaspberryPi”を利用しておりましたが、初期構築時のセットアップやその後の保守対応に関して、ビジネス拡大と同時に社内リソースの確保などが課題となっていました。
そこで、OpenBlocksのIoTエッジコンピューティング機能「Plat’Home Data Handling Module System」 (PDHMS) に注目しました。
ぷらっとホーム様のパートナー各社が提供するデバイスや、産業機器 (PLCなど) との接続方法として多く使われるModbus (RTU/Ethernet) を標準サポートしているほか、各種機器との接続性が優れており、結果的に大幅な開発工数の削減に繋がりました。
また、コマンドライン操作不要のWebUIがあるので、エンジニアの負荷軽減につながっています。

OpenBlocksをどのようにお知りになられましたでしょうか

当社では、様々なビジネスパートナー (ソフトウェア・ネットワーク・デバイス) と共創の精神で、IoTシステムを提供しております。その中で、IoTゲートウェイの選定を行う際に、あるビジネスパートナー様よりぷらっとホーム様をご紹介いただいたのが始まりです。
ご紹介いただきました営業の方に問い合わせをしたところ、非常に丁寧なご対応をしていただいた事を今でも覚えております。
OpenBlocksの特徴や今までの実績、そしてぷらっとホーム様の歴史。製品はもちろんですが、ぷらっとホームで働く人の熱い気持ちを感じたというのが、ぷらっとホーム様のOpenBlocksを使い続ける理由です。
それ以来”OpenBlocks”は、当社のIoTビジネスを進めていくにあたって、なくてはならない存在です。

OpenBlocksを使用した感想はいかがでした?

養豚場に限らず、農業関係でのIoTでは野外にデバイスを設置することがほとんどです。しかし、当社実績ですが、OpenBlocksは約3年間大きなトラブルもなく安定稼働しております。
長期間安定稼働をする要因として、優れた耐熱・耐塵・静音設計といった故障要因を徹底排除した設計が功を奏していると考えています。また、手のひらサイズでコンパクトな筐体のため、設置場所の確保も苦労しませんし、トラブル発生時のサポート対応も迅速かつ丁寧に対応いただけるので、迅速な復旧が可能となりサービス提供をする私達システムフォレストもそうですが、お客様にとってのメリットも大きいと考えています。

構築されたシステムでどのような効果を得られました?

スタッフが携帯するスマートフォンの画面上で、養豚場内の給水・給餌・集糞装置の稼働状況や温度・湿度・CO2など様々なデータを見ることが可能になりました。IoTシステムが24時間設備を監視することで、設備の稼働状況の可視化ができるようになったため、トラブルが起きた時にもすぐに調査・分析ができ、異常があればLINE WORKSが豚舎の状況を知らせてくれます。
また、水の流量を常にチェックしていますが、季節ごと、あるいは豚の成育過程での水の要求量の変化を、データとして蓄積することができるようになったおかげで、豚の体調管理も把握することができるようにもなりました。さらに、加工場の冷凍庫や冷蔵庫に取り付けた温度センサーの働きで、適切な温度管理が可能になるなど数々の成果が現れてきています。今後は、設備の稼働状況から機器の耐用時間を予測し、トラブルを未然に防ぐことで設備機器の維持管理の効率化も期待できます。

このように、広い養豚場養豚場内を見回ることでしかチェックできなかったこれまでのやり方に比べて、無駄のないスピーディな対応が可能になり、スタッフの負担も減ったため、養豚場内の設備がどう働いているかがつぶさに分かるようになり、設備の改善点も次第にはっきりしてきました。
こうした細やかな分析結果が、今後の養豚ビジネスに大いに役立つと考えています。

今後の展望がありましたら…

労働人口の確保や後継者不足・気候変動など多くの課題があることは、業種限らず多くのお客様に言えることです。
システムフォレストでは、多くのお客様の課題を解決していくために、ITの技術を用いて、改革業務省力化・効率化を促進していこうと考えており、当社のIoTサービスを様々な分野のお客様に広くご利用いただければと考えております。使うところは違えど、IoTの技術は各業界における課題を解決していく力があります。

弊社に期待する事もよろしければ…

今後も、当社は、お客様の課題解決だけでなく、新たな価値を見いだせるIoTサービスをお客様に提供すべく、優れた性能・品質・信頼性のある「OpenBlocks IoT」を活用したIoTサービスを展開したいと考えております。通信技術やITの技術革新のスピードは目まぐるしいものがありますが、時代の変革・流れとともに進化する「OpenBlocks」をご提供いただけることを確信しています。

使用製品

分類ゲートウェイセンサー等との接続方式
温度管理OpenBlocks IoT BX1BLE
流量管理OpenBlocks IoT BX1BLE (4-20mA変換)
電力管理OpenBlocks IoT EX1EnOcean