

Syslog形式のログ保存・閲覧に対応し、ルーターの稼働状況をレポート
「EasyBlocks Network Reporter」はヤマハ製RTX/NVRルーター製品やFortinet社のUTMのCPU・メモリの使用率やネットワークトラフィックの負荷状況などを日々レポーティングする機能に加え、各種サーバー・ネットワーク機器から出力されるSyslog形式のログの蓄積や閲覧にも対応したアプライアンス製品です。
当製品により、ルーターやUTM製品を使いネットワークを構築している企業が、日々のネットワークの稼働状況を手間なく確認でき、さらにログの一括管理により万が一異常が発生した際にも迅速なトラブル対応が可能となります。
選べる導入方法
堅牢小型なハードウェアを採用したハードウェアアプライアンスと、仮想プラットフォーム上で動作可能で、無償で使い始められる仮想アプライアンスをご用意しています。
ハードウェアアプライアンス
ハードウェアは20年以上ロングランを続ける当社マイクロサーバー、「OpenBlocks®シリーズ」をベースとしており、1Uハーフサイズのコンパクト筐体で、新たに導入する際にも置き場所に困りません。また、冷却ファンやスピンドルなどの回転部品を使用せず、堅牢で故障しにくい設計も「OpenBlocks®シリーズ」の設計思想を踏襲しています。
仮想アプライアンス

VMwareやKVMといった仮想プラットフォーム上への導入が仮想アプライアンスでも提供しています。ログの必要性はわかっていながらも、ログサーバーを「自分で構築するのは手間がかかる」「専用機器は導入コストが高い」といった課題を抱えていたお客様も、低コストかつ手間なくログサーバーを導入できます。
さらに、無償で利用開始できるエントリーエディションも用意。試しに使い勝手を見てみたい、まずは小規模なSyslogサーバーを手軽に建てたいといった要望に最適です。
※SCSK株式会社のフォームへリンクします
製品特徴
多拠点、複数機器のログを一括保存
ルーターをはじめUTM、ファイアウォールといった各種機器のSyslogメッセージを本体内蔵ストレージや、仮想マシンのストレージに長期保存可能です。
ストレージ容量選定の目安
100万件のSyslogメッセージで約200MBのストレージ容量を消費します。
※ Syslogメッセージのサイズ100Byte程度を想定
各機器のログを可視化
SyslogやSNMP Trapで収集したログを本体内蔵のWeb UI上で閲覧できます。特定のルーター機種に対応したログのフィルタリングルールも搭載し、異常発生の兆候となるログもすぐに閲覧することが可能です。
Web UIによりログ閲覧や設定作業が容易
本体にWeb UIを装備しており、収集したログの閲覧や、IPアドレスの設定、ファームウェアアップデートなどを、コマンドを使うことなく、Webブラウザ上で容易に行うことができます。
ネットワークの稼働状況を毎日レポーティング
ヤマハ製ルーター「RTX/NVRシリーズ」及びFortinet製UTMの稼働状況を指定のEメールアドレスに向けて日々レポーティングします。CPU・メモリのリソース使用率や、トラフィック量など、ルーターの使用状況がひと目でわかり、ネットワークが正常に稼働しているかどうか、トラブルの予兆が無いかなどを確認できます。
レポーティング内容

対応ヤマハ製ルーター
RTX830 / RTX1300 / RTX1220 / RTX1210 / RTX1200 / NVR510 / NVR700W
対応Fortinet製UTM
FortiGate-60F / FortiGate-80F
VPNなしでリモート保守管理可能なAirManage 2対応
リモートで保守管理できるサービス AirManage 2の1年間利用権が付属。遠隔地からの設定変更・アップデート指示等をセキュアな通信で実行できます。また、設定変更時に3世代前までの設定が自動的にバックアップされる為、問題発生時の設定復旧などが迅速に行えます。VPNがないネットワークでも本サービスを使って外部からEasyBlocks Network Reporterを操作することが可能です。
※AirManage 2の使用権は年間サポートに含まれています
※仮想アプライアンスの「エントリーエディション」「スタンダードエディション」では利用できません。

製品機能
レポート機能
- ヤマハ製ルーター・FortiGate製UTM利用状況の日時レポートをEメール送信
- ヤマハ製ルーター・FortiGate製UTM利用状況をWebUIで表示
- レポートカスタマイズ機能(件名・タイトル・ヘッダー・フッター)
Syslogサーバー機能
- Syslog形式のログ受信・蓄積
- SNMP Trap受信・蓄積
- Web UIによるログの一覧表示
- ログの検索・フィルタリング(日時 / ホスト名 / Facility / Priority / プログラム名 / メッセージ)
- ヤマハ製ルーター「RTXシリーズ」「NVRシリーズ」専用のログフィルタリングテンプレート
- ログのCSVエクスポート
- ログの統計グラフ表示 (Priorityごとに日時件数を表示)
- ホスト・Priority・文字列等の設定条件と一致するログ発生時のメール通知機能
- 他のSyslogサーバーへのSyslogメッセージ中継
- ログテーブルファイルのバックアップ送信(月次・日時FTPサーバー送信)
- ログメッセージのCSV送信(日次FTPサーバー送信)
- 処理エラー通知
リモートマネジメント機能 AirManage 2
- リモートWeb UIアクセス機能
- リモートアップデート機能
- リコンフィグ機能
- 設定バックアップ機能
- 本体動作ログ転送機能
その他機能
- 「RTXシリーズ」「NVRシリーズ」のログレベル制御機能
- 「RTXシリーズ」「NVRシリーズ」Webコンソールアクセス機能
- 「RTXシリーズ」「NVRシリーズ」の技術情報取得機能
- Web UIのHTTP/HTTPSアクセス制御機能
- SNMPエージェント機能
- NTPサーバー機能
- FTPサーバー機能
- TFTPサーバー機能
- Ethenetポート毎のフィルタ開放機能
- 本体設定情報のインポート/エクスポート
保守サポート内容
- 先出しセンドバック:ハードウェア故障時、正常な製品を先出しにて発送します。
- 不具合対応:不具合回避方法の提案やエラー・ログからの障害調査を行います。
- Q&Aサービス:セットアップ方法などのご質問に対応します。
- 最新ファーム提供:セキュリティパッチやバグフィックス等を含んだ最新バージョンのプログラムを提供します。

ラインナップ・仕様
ハードウェアアプライアンス
製品名 | EasyBlocks Network Reporter 120G | EasyBlocks Network Reporter 240G | EasyBlocks Network Reporter 480G | EasyBlocks Network Reporter 1T | |
型番 | EBX9/NR120G/1Y | EBX9/NR240G/1Y | EBX9/NR480G/1Y | EBX9/NR1T/1Y | |
ストレージ容量 (※1) | 120GB | 240GB | 480GB | 1TB | |
外部インターフェイス | Ethernet (※2) | 10/100/1000 Base-T x 4 | |||
USB (Console) | MicroUSB type-B x 1 | ||||
筐体サイズ | 194(W) x 177(D) x 42(H)mm (ゴム足含まず) | ||||
重量 | 約1,160g | ||||
動作温度 / 湿度 (※3) | -20℃~+50℃ / 20%~80%RH | ||||
保存温度 / 湿度 (※3) | -30℃~+70℃ / 20%~95%RH | ||||
消費電力 | アイドル時 | 12.5W (19.6VA) | |||
高負荷時 (※4) | 18.1W (26.5VA) | ||||
電源 | 形状 | 内蔵AC電源 | |||
入力 | AC100-240V±10% 50/60Hz ±3Hz | ||||
電気安全規格 | IEC62368-1(準拠) | ||||
EMC規格 | VCCI Class-A 適合 | ||||
環境保護 | RoHS2.0 |
※1 ひと月あたりのログ保存容量はストレージ総容量の20%以下にてご利用ください。
※2 Auto MDI/MDI-X対応。
※3 結露なきこと。
※4 全イーサネットポートをリンクアップし、stressコマンドによりCPU100%の状態にして計測。
仮想アプライアンス
お客様がお持ちの仮想プラットフォームへ導入可能な仮想アプライアンスです。無償で使い始められるエントリーエディションをはじめ、12ヶ月間ログを保存しておけるプロエディションまで幅広いラインンアップを提供しております。
エディション名 | エントリー | スタンダード | アドバンス | プロ |
型番 | – | EBV/NRS001/1Y | EBV/NRA001/1Y | EBV/NRP001/1Y |
ライセンス種類 | 無償 | 有償(年間ライセンス) | 有償(年間ライセンス) | 有償(年間ライセンス) |
ログ(Syslog)保存期間 | 2日間 | 1ヶ月間 | 4ヶ月間 | 12ヶ月間 |
レポート・制御対象機器登録台数 | 1 | 1(有償で追加可) | 1(有償で追加可) | 1(有償で追加可) |
レポート情報保存期間 | 2日間 | 1ヶ月間 | 4ヶ月間 | 6ヶ月間 |
製品アップデート | – | ◯ | ◯ | ◯ |
リモート管理機能 (AirManage 2) | – | – | ◯ | ◯ |
技術サポート | – | – | ◯ | ◯ |
無償で利用開始できるエントリーエディションは以下フォームよりダウンロード可能です。
仮想アプライアンス 動作確認済み環境
- 仮想プラットフォーム
- VMware Workstation Pro 16以上
- VMware Workstation Player 16以上
- VMware vSphere (ESXi 8.0)以上
- KVM 7.0.0以上
- 推奨動作環境
- CPUコア数2以上
- メモリ1024MB(1GB)以上
- ストレージ容量30GB以上
ラインナップ・仕様
仮想アプライアンス動作ハードウェア
仮想アプライアンスの動作ハードウェアのひとつとしてOpenBlocks A16 KVMプリインストール版(型番OBSA16/D11A/K120G)を提供しています。
製品仕様詳細はこちら

ご購入前のお問い合わせ
ご購入を検討されている製品の仕様、活用に関するご相談やお見積りのご依頼など、各種お問い合わせを受け付けています。
※当製品はヤマハ製ネットワーク製品をお取り扱いの販売店様よりご購入いただけます。